ロボットPJTパッケージ導入で高能率TIG溶接を実現！～　N社様　～

～人手不足・技術継承問題を解決し、安定した品質と生産性向上、さらにはコスト削減を実現～

近年、製造業においては人手不足や技術継承が深刻化しており、溶接作業の自動化が急務となっています。 今回ご紹介する㈱ダイヘンの「ダイヘンウェルディングロボット FDV8-A350P PJTフィラパッケージ」は、 溶接ロボットとコントローラー、そしてプラズマジェットTIG（PJT）を組み合わせることで、高能率なTIG溶接を実現する画期的なソリューションです。

◆　従来のTIG溶接の課題を解決

従来のTIG溶接は、熟練した溶接工による手溶接が主流であり、人材の確保や育成に課題を抱えていました。 また、手溶接によることで巧みな溶接技術を要求されるため、品質のばらつきが生じやすく、安定した品質を維持することが難しいという側面もありました。

◆　PJTパッケージで実現するメリット

• 高能率化：ロボット動作範囲内での自在なハンドリングと独自のトーチ構造で高速気流を作り出すことにより、TIG溶接よりも集中性の高いアークで深い溶込みを実現し高速溶接が可能になり、施工時間を大幅に短縮できます。
• 高品質化：溶接機との同期性能が大幅にアップしたロボットとのパッケージにより高精度の加工に対応し、高能率TIG溶接による「高品質な溶接」と「生産効率の向上」を実現します。
• 人材不足・技術継承問題の解決：ロボットによる自動化により、熟練溶接工に頼りすぎることなく、安定した品質の溶接が可能となります。

◆　導入事例：微細なメッシュ状ワークの溶接にPJTパッケージを導入

N社様では、微細なメッシュ状ワークの溶接にPJTパッケージを導入いただきました。 従来は手溶接、溶接箇所においてロボットを使用していましたが、「ロボットPJTパッケージ」によって以下のような効果が期待されています。

• 生産性の向上：溶接速度が向上し、生産能力の大幅な向上
• 品質の安定化：ロボットによる均一な溶接により品質のばらつきが解消され、安定した品質確保
• 作業環境の改善：溶接作業の自動化により、作業者の負担軽減と作業環境の改善につながる
• コスト削減： 従来はワークによって、ヘリウムガスを含む3種混合ガスを使用していましたが、PJTパッケージ導入により、シールドガス、インナーガスともにアルゴンガスを使用できるようになるためガスコストの削減、また現状では、アルゴンガスはヘリウムガスに比べて安定供給が可能であるため、納期に関する不安の解消。

◆　導入のポイント

PJTパッケージ導入の際には、ワークの形状や材質、溶接条件などを考慮し最適なシステム構築を行うことが重要です。 N社様の場合は、当社とダイヘン事業所様が連携し、実サンプルを用いた複数回の溶接テストを実施することで、最適なシステムを構築することができました。

◆　お客様の声

N社様では、現在、工場内安全対策の一環としてロボット用安全柵の製作をご検討中で、稼働は対策後を予定されています。そのため、お客様の声は実際の稼働開始後、改めてお伺いする予定です。

◆　営業担当者からのコメント

PJTパッケージは、人手不足や技術継承問題を抱える製造業にとって、非常に有効なソリューションです。 特に、微細なワークや複雑な形状のワークの溶接に効果を発揮します。 従来のTIG溶接では困難だった作業も、PJTパッケージなら自動化できる可能性があります。 ぜひ一度、ご相談ください。

注釈　＊今回記載のPJT溶接には、「ダイヘンTIG溶接機 Welbee TIGシリーズ」が必要となります。

　　　＊導入コストは、既存の設備やシステムによって異なります。

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