超低温液化ガス容器の安全講習を行いました!
先日は、容器メーカーのN社様をお招きして、当社枚方工場で 超低温液化ガス容器(LGC)のカットモデル を使った安全講習を行いました!
新入社員も多く入社した今年、安全にガスを扱うための基礎をしっかり学ぶ良い機会になりました。
◆そもそも超低温液化ガス容器って?
名前の通り、 「とっても冷たい液体のガスを入れる容器」 です!
通常は気体で存在する酸素・窒素・アルゴン・二酸化炭素などを、-100°C~-200°Cまで冷やして液体にした状態で保管するための特別な容器なんです。
例えば、水は100°Cで蒸気(気体)、100°C以下で液体になりますよね。
それと同じように、これらのガスも超低温にすると液体になります。
でも、液化したガスは-200°Cを超えるとすぐに蒸発してしまうので、真空二重構造の専用容器でしっかり冷たさを保つ必要があります。
◆真空二重構造ってなに?
実はこの容器、 水筒の「魔法びん」に似た仕組み を持っています!
でももっとすごいんです。
- 内槽(液化ガスが入る部分)と外槽(私たちが見える外側の部分)の二重構造。
- 内槽には 断熱材やアルミ箔を何重にも巻き、徹底的に断熱 しています。
- 最後に 真空引き を行い、熱が入りにくい状態に仕上げています。
さらに驚きなのは、 内槽は外槽に「ぶら下がっている」 こと!
熱が伝わる部分を最小限にするため、内槽が直接外槽と接触しているのは「ネック」と呼ばれる一部分だけ。乱暴に扱ったり倒したりすると、ここに亀裂が入る危険があります。
◆倒してしまうとどうなるの?
もし容器が倒れてしまうと…
- ネック部分が壊れて真空断熱が効かなくなる。
- 内部の液体ガスが気化し、体積が 約800倍 に膨張。
- 最悪の場合、容器が破裂してしまう可能性があります!
そんなわけで、 マスコールでは一度でも倒した容器は再使用せず、安全第一で廃棄 しています。みなさまも、容器は慎重に丁寧にお取扱いお願いします。そして、もし容器を転倒してしまった時などは必ずお知らせくださいね。
◆安全に使うために
超低温液化ガス容器は、とても便利で頼れる存在ですが、 正しい扱い方 をしないと大きな事故につながる可能性があります。
今回の講習では、カットモデルを使った分かりやすい説明で、みんなで構造と安全ポイントをしっかり学びました。
◆ご不明点はお気軽に!
容器やガスについて分からないこと、気になることがあれば、 いつでも当社にご相談ください!
私たち『ガス屋』がプロとして分かりやすくお答えします。
これからも安全で楽しいガスの世界を一緒に学んでいきましょう!